奏(かな)のFORTUNE RECIPES! 

占いセッションワーカー/奏のコラムです。

「強く在る」ということ。

奏です。おはようございます。
今日は通常の更新とは別に、私が日々感じ自戒していることについて、
占い師としてでなく、【ただ人として】書きたいと思います。




光市母子殺害事件の被告人へ、昨日死刑判決が確定しましたね。
ごく当然の結末を迎えるにあたり、何故こんなに時間をかけなくては
ならないのか・・・
事件発生当時から、ずっとニュースを観続けて様々な角度からの共感と
被害者母子のご主人である本村さんのお人柄・活動に心から尊敬と
感謝そしてやはり共感を持ち続けて来ました。
そうして感じておられる方は全国に大変多くいらっしゃると思います。




死刑=最良の結論であるとは感じません。
(今回の判決前日の大月被告への取材記事
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120219ddm041040145000c.html?inb=yt
も神経逆撫で以外の何物でもない、反吐が出るような酷い内容〜言動でしたね。
死刑以上の重たい刑があるならそれを架して欲しい事件〜被告人であると、個人的には思います)、
もちろん嬉しいとか達成感を覚えているわけではありません。
例えどんなに狂った感性の人が対象ではあっても、人の命が絶たれることが確定
したわけですから、そんな浮き足立った感情になれるはずもありません。
でも、大月被告の侵略〜殺害を犯した当時の年齢で‘少年〜元少年’とカテゴライズされてきたこと。
また実際に法律と現実の間に壁が本当に色々あって、13年もの時を経て
今回は【現実的に可能な限りの、適切な刑】にようやく至ったのですよね。
これで他界された母子お2人の無念や恐怖が消えるわけではありませんが、
尊い命と引き換えに、現在の日本の風潮(我欲の為なら手段を厭わない〜自己正当化を
恥とも思わない人種の多さ)への警報を鳴らして下さったこと、犯罪被害者の皆さんが
何故かないがしろにされる法律制度への力添えというお役目に、1つの完全燃焼と
言いますか区切りが見えたことなのではないかと感じています。
弥生さん夕夏ちゃん母子のお2人、そして本村さんのご主人を始めご遺族の皆様に、
心から「お疲れ様でした。本当にありがとうございました。」という気持ちになりました。
・・・あまりにも犠牲が大きく惨すぎる事実(事件被害)と引き換えに、並大抵では
できないことをこんなにも長い時間の中で心身を持ち堪えさせていらっしゃりながら、
遂行し、重要なきっかけ(少年犯罪やその法律に関する変化を促して下さったこと)を
結論づけて下さったと感じるからです。




奏自身は公私の場面で性暴力や虐待を経験した方々とご縁を頂戴する機会が
非常に多く、また僅かな時間と形ではありますが被害経験者の方への心の
ケアでボランティア参加させて戴くことがあります。
今回の事件はそもそも【性暴力という名の侵略欲求が根源】にあり、その側面で
どうしても思い入れの強い事件でした。
【強姦とは、心と肉体の両方を侵略されること】と私は認識しています。
そして発生当時ニュースで【侵略しようとするも抵抗したから殺害〜その後に
やはり侵略した】と報じられていました。
強く驚嘆した感覚を今でもハッキリと憶えています。
死姦した狂気性には怒りしかありませんでしたが、弥生さんが抵抗したことに
驚き涙が溢れました。
何故なら、人は強い恐怖の前に立たされると時として硬直し、抵抗したくとも
体が動かない〜叫び声もあげられないこともあると知っていたからなのですが、
弥生さんは自分の心と肉体を守る為そして夕夏ちゃんを守る為にも、抵抗するだけ
の力と強さを持っていらした方なのだと。
そういう心の強さは、私には本当に憧れと尊敬に感じる部分なのです。
それでも狂気を高ぶらせた男の腕力にはどうしても敵わないのだという現実を
改めて嫌と言うほど突きつけられたことが、同じ女性としてあまりにも惨めで
悲しかったのです。




性暴力や虐待の被害経験者は性別問わず、世界中に本当に悲しいほど多くおられて
増え続ける一方の世の風潮があります。
特に性暴力の場合は比率としては女性の方が多く居るのは確かでしょう。
これが腕力の差なのだと認めざるを得ないのですが、それでも抗おうとするだけの
心の強さとギリギリまで諦めず暴れる体を持てることそのものが、並大抵で
できることだとは思えないのです。
少なくとも侵略者よりもずっとずっと心が強くなくては、侵略行為の最中に抗う行動
はできません。
侵略を防げたか、防ぎきれなかったかは、腕力という物質的側面の問題であり、
1つの結末に過ぎず、心の強さには直接は関係ないこと。




http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/546591/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/546605/
今朝見つけた上のニュース記事を読み、私はやはり改めて「本当に心の強い方なのだ」
と感じました。
この記事の中で【本当に強い人は己の弱さをさらけ出せるものだ】という意味の
ことを本村さんは仰っています。
それは奏も自戒し、時に公私のご依頼者様へお伝えする機会のある言葉ですが、
13年もの間、心身が押しつぶされてしまっても何らおかしくない状況にいらした
はずで、それでも戦い抜いて今日に至ったのは心の強さ以外の何物でもなく。
また、刑事さんが本村さんに仰った【天網恢恢(てんもうかいかい)、疎にして漏らさず】
は、【因果応報】に直結している言葉だと感じます。
性暴力は親告罪ですから、どうしても被害経験者側の行動と精神力そして場合によっては
生活背景によって(例=近親相姦等)、裁判どころか事件化されない〜できないケースも
多々あります。
が、やはり全ては【因果応報】。
様々な形で成るべくして成るもの。
セッション時によく奏がお伝えするフレーズでもあるのですが、これが現実。
性暴力、虐待、殺人、それ以外の小さなことと思えるようなものも全て。
良きにつけ悪きにつけ、己がしたことは必ず己に返る。




必要な時に必要なことを必要な分だけ。
与えられた環境の中で、感情に溺れるでなく過信することもなく、いかに意志の力を持って
自戒しながらそれぞれの役割をまっとうできるか。
これで人としての真価が試されるでしょう。
光市母子殺害事件〜その最終判決は、私にもまた重大なことを教えてくれるものでした。




※殺害事件についてではありますが、なにぶんこの場ですので自分の日々の役目を弁え、
極力命に関わった側面の記載を控えました。




※また、今月末日までのスケジュールやセッション指針詳細は、前回の更新を
ご参照戴けます様、よろしくお願い致します。

https://ulana.uranai.jp/profile.php?idcode2_f=njjpnjTu3TTp